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  • 少年野球親善大使コロラド遠征

    少年野球親善大使コロラド遠征

    大阪平野ロータリークラブ今年度社会奉仕委員長の伊藤英樹です
    私がチーム生駒中央ボーイズ野球親善大使 コロラド遠征に際しては誠に御世話になりました!
    おかげさまでデンバー総領事館総領事伊藤真様、デンバー市長、デンバー在留邦人の皆 さま主催のサクラスクエアにおける歓迎セレモニー、イーグル市長主催サマーフェスティバルでの歓迎セレモニー、ベイル市長主催(ベイル各RC 協賛による)セバスチャンホテルでの歓迎パーティ、地区ガバナー主催の歓迎ビクニック&コンサート(Mountain foothill RC 表敬訪問)、Mile High RC表敬訪問、地元新聞での掲載、コロラドロッキーズクアーズスタジアム電光掲示板でのIchoma chuo boys welcome,全米スポーツチャンネルでの取材と10時のスポーツニュース全米放映など素晴らしい歓迎で戦績は7戦5勝2分け無敗!という素晴らしい内容とともにホストファミリーによるこの上ない暖かいもてなし、地元の人達との心暖まる交流、親睦、子供たちはもちろん我々ロータリアンにとっても忘れられないコロラド訪問となりました。
    最後になりますが我が生駒中央ボーイズ野球親善大使コロラド遠征を大成功に導いてくださった松本ガバナーの寛容なロータリー精神に敬意を表したいと思います
    ありがとうございました
    大阪平野ロータリークラブ
    社会奉仕委員長 伊藤英樹拝

    デンバー総領事館のHPにも掲載されました。

    http://www.denver.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/topics20160713.html

  • 花プロジェクトの進化

    花プロジェクトの進化

    「花プロジェクト」(正式名称:みんなで育てる花いっぱいプロジェクト)とは2005年から大阪府が推進している事業で、子どもたちが育てた花の苗を通して、人々の結びつきや地域の結束力を固めることで地域力の再生を図るとともに、都市緑化を推進することで、緑豊かなまちづくりが始まることを目指しています。

    本来は大阪府が3年間、小学校や中学校などに土と種や苗等の資材を支給し、技術支援を行う事業です。

    東大阪ロータリークラブは2008-09年度5月27日に職業奉仕委員会の出前授業として大阪府八尾土木事務所、竹中庭園緑化の協力のもとに太平寺小学校で花の苗を育て、JR長瀬駅前に植樹したのを初回に、現在は下記の4校で実施しています。

    太平寺小学校(2008-2009年度~) 年2回:JR長瀬駅前太平寺0711_120140715-7

    岩田西小学校(2010-2011年度~) 年1回:あじさい公園56
    菱屋西小学校(2012-2013年度~) 年2回:地元商店会
    2.まず土を入れていくよ〜8.水やり作業高井田東小学校(2013-2014年度~)年2回:JR河内永和駅前1.会長のお話4.全体風景プロジェクトの流れ

    • 土と種や苗、育苗ポットなど花の育成に必要な資材を提供します。
      (春は種から、秋は苗から育成する資材です)
      1.準備完了
    • 学校内で子どもたちが花を育てます
      (園芸専門事業者のスタッフが種まきから苗の育成を指導します)5.植え替えます
    • 育てた花は学校内の緑化や駅前などの緑化に活用します。
      (自治会など地域の方々に育てた花の管理をお願いします)太平寺0711_4.

    「花プロジェクト」は出前授業の一環として始まりましたが、地域社会への奉仕と青少年育成に効果的であることから2014-2015年度に職業奉仕委員会から社会奉仕委員会へ移管しました。

    また、当クラブでは、継続事業について惰性で行わないようにするために、必ず3年毎に見直しを行い、継続の可否を判定しています。

    2015-2016年度に太平寺小学校と岩田西小学校が事業の見直し時期となり、新たな試みとして当クラブの代わりに地域社会から土と種や苗などの資材提供者を捜したところ、それぞれの学校に複数の協力者が見つかり、当クラブは資材提供の立場から小学校・育成指導者・資材提供者を結ぶコーディネーターとしての立場となり、新体制でプロジェクトを継続することができるようになりました。

    2016-2017年度は高井田東小学校が見直し時期となりましたが、新たな資材提供者を見つけることができました。
    また、菱屋西小学校は学校再編により、桜橋小学校として再スタートしたことから、引き続き当クラブが資材提供を行う事になりました。

    この奉仕プロジェクトの特徴は、大阪府が実施するプロジェクトに協力する事から始まり、その後、当クラブが中心となり地域社会の方々に資材提供による支援をお願いすることにあります。
    奉仕活動は全てをロータリークラブだけで実施するのではなく、会員一人ひとりがそれぞれの得意分野において、クラブで実践した様々な奉仕活動を社会に広報し「奉仕の理想」を現実に近づけることができることにあります。

    この活動が他の地域へも波及することを願います。

  • 9年間のベトナム・ハノイWCS活動を終えて

    9年間のベトナム・ハノイWCS活動を終えて

    2015年10月22日~25日、ベトナム ハノイのSOS子供村に会員12名で訪問しました。ハノイでの支援は、本年度で9年目となります。2007~2009年はハータイ県立障害者施設、2010~2012年はタイン・ズアン平和村、2013~本年度はSOS子供村と3施設へそれぞれ3年間、障害児や孤児達に、生活の改善、技能習得や学習に役立つ機材を寄贈しました。

    現在ベトナムは目覚ましい経済発展にあり、街は若い人達で溢れ、非常に活気のある国へと変貌している反面、未だ数多くの障害児や孤児が存在し、若者達の就労先が不足している事も現実としてあり、経済発展途上にある国の表と裏を目の当たりにしたように感じました。

    本年度でハノイへの支援は終わりますが、9年間の支援で特筆すべきことは、支援をきっかけに複数の会員事業所が8名のベトナム人技術者を正社員として採用したことにあります。

    ロータリーの奉仕活動は、クラブ主催の活動を通じ、会員各位がそれぞれの立場で実践することを求めています。ベトナム人の採用は、単に物品の支援だけではなく、会員各位が複数回にわたり現地に赴き、人々と接することにより実現した奉仕活動の一つであると認識しています。

    2007~2009年:ハータイ県立障害児施設


    2010~2012年:タイン・ズアン平和村

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    2013~2015年:SOS平和村

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    ロータリーの友便り
    ロータリーの友地区代表委員 庄野 晋吉(大阪RC)

    東大阪RCがNPO法人の協力を得て、この9年間もの長い年月をかけてベトナムの3施設で3年間ずつ障がい児や親のいない子どもたちをいろいろな形で支援している取り組みの報告です。
    この取り組みで最も素晴らしいのは、目覚ましい経済発展をしているベトナムの現状の中で恵まれない子どもたちに光を当てる支援を実施したのですが、もっとも特筆すべきことは、この支援をきっかけに複数の会員の事業所が、8人ものベトナム技術者を正社員として採用したことにあると報告されています。
    ベトナム人の採用は単に物品の支援だけでなく、各会員が複数回にわたり現地に赴いて、人々と接することで実現した奉仕活動の一つだと締めくくっています。
    これは誠に素晴らしい取り組みです。
    これこそがロータリーの根幹であります「職業奉仕」の一つの取り組みではないでしょうか。RIの執行部の人達に煎じて飲ませたいような、良い話です。

  • J.C.シュメイルファミリー 歓迎夕食会

    J.C.シュメイルファミリー 歓迎夕食会

    2010年3月28日~4月22日にテキサス州オースチンから来日したGSEチームメンバーのJ.C.シュメイルが家族と共に来日し、有志による歓迎夕食会を開催しました。

    当時、GSEチームのお世話をするためにIM3組・4組を取りまとめる幹事クラブとして東大阪ロータリークラブ ロータリー財団委員長の安田 嘉雄 会員を中心に会員各位の協力により、第1週のホストファミリーやチームの奈良デー(観光)、職場体験などを実施しました。

    今回来日したJ.C.シュメイルとはホストファミリーとしてフェイスブックで繋がっていたことにより、来日、来阪を知ることができ、当時の関係者との再会の場を設けることができました。
    J.C.ファミリーは6月19日~7月1日までの来日中、東京・箱根・京都・大阪・直島などを親戚と共に観光し、日本を満喫しているようです。

     
    また、J.C.の両親が結婚50周年(金婚式)を箱根の富士屋ホテルでお祝いをしたとの情報を入手したので、歓迎夕食会ではケーキカットのサプライズを準備しました。

    J.C.ファミリーと出席者の皆さんが時間を忘れて歓談する機会を持つことができるのもロータリーの素晴らしさであると実感しました。

    最後に、J.C.から一人ひとりに御礼の言葉とテキサス土産が渡され、全員で記念写真を撮り、お開きとなりました。

    夕食会にご出席いただきました有志の皆様、本当にありがとうございました。

    J.C.ファミリー:6名
    J.C. Schmeil、Ashley McLain(奥様)
    Corbin(長男15歳)、Beckett(次男13歳)
    Jerry Schmeil(お父さん)、Vicki Schmeil(お母さん)

    受入メンバー:13名(2009-2010年度の役職)
    大谷 透(ガバナー)、吉川 邦英(研究グループ交換 委員長)
    佐藤 俊一(派遣団 団長 大阪鶴見RC)、吉崎 広江(研究グループ交換 副委員長)
    大道 一弘(第3週 HF 大阪城東RC)、河北 勝彦(東大阪ロータリークラブ 会長)
    友藤 昭弘(第4週 HF 大阪平野RC)、安田 嘉雄(クラブ ロータリー財団 委員長)
    友藤 敦子(友藤会員 令夫人)、横田 志保(横田会員 令夫人)
    濵谷 恵美子(第1週 HF)、横田 早紀(横田会員 ご令嬢)
    濵谷 和也(クラブ 国際奉仕委員長)

  • 2016-17年度のための地区研修・協議会 報告

    2016-17年度のための地区研修・協議会 報告

    2016年4月9日(土)午後1時より 国際会議場において、2016-2017年度のための地区協議会が開催されました。

    第1部 本会議

    本会議の詳細は、以下の動画、写真を確認してください。

    動画
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    第2部 部門別協議会

    各部門別協議会の詳細は、以下の報告書・音声・写真を確認してください。

    会長部門

    会長部門 報告書(PDF)
    音声
    写真

    幹事・SAA部門

    幹事・SAA部門 報告書(PDF)
    音声
    写真

    クラブ奉仕部門

    クラブ奉仕部門 報告書(PDF)
    音声
    写真

    職業奉仕部門

    職業奉仕部門 報告書(PDF)
    音声
    写真

    社会奉仕部門

    社会奉仕部門 報告書(PDF)
    音声
    写真

    青少年奉仕部門

    青少年奉仕部門 報告書(PDF)
    音声
    写真

    国際奉仕部門

    国際奉仕部門 報告書(PDF)
    音声
    写真

    ロータリー財団部門

    ロータリー財団部門 報告書(PDF)
    音声
    写真

    米山奨学部門

    米山奨学部門 報告書(PDF)
    音声
    写真

    クラブ研修リーダー部門

    クラブ研修リーダー部門 報告書(PDF)
    音声
    写真
  • ソウル国際大会で立野DG オン・ステージ!!

    2015年11月、国際ロータリーはジョン・ヒューコ事務総長他8名の職員チームがアリゾナ州のロータリアンと共に「ポリオ撲滅支援 自転車レース」に参加し、ポリオ撲滅活動への寄付を募りました。 これは、”Miles to End Polio”と称されるキャンペーンで、当地区からは立野DGの御指示のもとDDF10万ドルを寄贈致しました。 

    DDFの寄贈には国際財団活動資金から50%上乗せされたうえに、ビル・アンド・メリンダ ゲイツ財団から2倍のマッチングがあり、当地区は総額45万ドルをポリオ撲滅活動に寄付したことになります。 国際ロータリーはこのキャンペーンで400万ドル以上の募金に成功し、ゲイツ財団からの上乗せを含めると、ポリオプラスへの最終的な寄付額は約1350万ドル(約14億円)に上ります。 これを受けて、ソウル大会では世界の全地区から寄贈額トップ5のガバナーや代表者をステージに招き、ラビン・ドランRI会長自ら紹介され、謝辞を頂きました。 当地区は、ドイツと並び世界第2位です。 地区内クラブのご理解と御協力に感謝申し上げますと共に、謹んで御報告申し上げます。 

    《DDF寄贈トップ5》 1位:D3630(韓国)、2位:D1800 & 2660(ドイツ&日本・大阪) 3位:D6970(USA・フロリダ) 4位:D3590 (韓国)

      (RID2660 地区ロータリー財団委員会)

    DDF最高額寄贈地区代表者の登壇(中央が立野DG)
    DDF最高額寄贈地区代表者の登壇(中央が立野DG)
    リハーサル前:立野DG、ドイツのガバナーと談笑中
    リハーサル前:立野DG、ドイツのガバナーと談笑中
    リハーサル
    リハーサル
    バックステージで記念撮影
    バックステージで記念撮影
    リハーサル
    リハーサル
    本番直前、ジョン・ヒューコ事務総長から謝辞
    本番直前、ジョン・ヒューコ事務総長から謝辞
  • いのちキラキラ食栽プロジェクト~春の苗植え~

    いのちキラキラ食栽プロジェクト~春の苗植え~

    高槻RC  いのちキラキラ食栽プロジェクト 春の苗植えが5月10日(火)富田幼稚園・12日(木)五領幼稚園で開催され、私共高槻RCメンバーも参加させていただきました。KIMG0256

    このプロジェクトは当クラブが、在高槻の全市立幼稚園に対して支援している事業です。毎年5歳児を対象に、保護者と共に子供たちが自ら野菜の苗を植え、育て、食することで、いろいろな体験をし、心を豊かに育んでいただきたい・・・・という想いで8年前に始まりました。立派に育ったり、枯れたり虫に食われたり、悲喜こもごものドラマが繰り広げられます。

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    そしてこのプロジェクトの何よりの収穫はつながり。栽培を手伝って下さる地域の皆さんとのつながり、栽培を通じて深まる親子のつながり、情報交換と協力し合う保護者のつながり・・・とつながりの輪は年々広がっています。

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    苗植えの後別室で幼稚園のとりくみの説明と意見交換会が開かれました。
    園長先生からは「毎年たくさんのドラマや学びがあります。今日も小さくてか細い苗を選んだ園児、お母さんはもっと大きな苗を選んで・・・と言うのかなと思いましたら、お母さんは「あなたが選んだ苗だから大きく育てようね」とやさしく話していたのが印象的でした」。

  • 豊中ロータリークラブ教育フォーラム「小・中学校の道徳の授業の特別の教科化を考える」― 速報

    豊中ロータリークラブ教育フォーラム「小・中学校の道徳の授業の特別の教科化を考える」― 速報   畑田耕一、 渋谷亘、 関谷洋子

    豊中ロータリークラブ恒例の教育フォーラム(2016年1月23日)、本年は市立西宮高校、大阪府立富田林高校の生徒も 含めて教員・教育関係者18 名、ロータリー会員は泉パストガバナー、当クラブの松尾会長をはじめ19 名の参加 のもと、小・中学校の道徳の授業の特別教科化の経緯、既に始められている特別教科化に向けての新しい試み、 成績評価の方法、道徳の本質などについて話し合った。 この先を

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  • 高槻ロータリー未来塾  矢野燿大氏講演会開催

    高槻ロータリー未来塾 矢野燿大氏講演会開催

    2016年1月10日(日)10時から高槻現代劇場中ホールにて、高槻ロータリー未来塾 矢野燿大氏講演会が開催されました。

    まずは朝倉高槻RC会長挨拶から。

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    高槻ロータリー未来塾とは、創立60周年記念事業の一環で設けられた継続事業で、記念事業のコンセプトである「日本の心の文化と新生代の育成」を基に、昨年の吹奏楽(ブラスフェスタ)に続いて、2年目となる本年は高校生の野球への支援を軸に、「野球人」矢野氏をお招きし、高槻・島本地区の22校の高校と、9校の中学生を招いて講演会を開催しました。

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    矢野氏のこの日のテーマは「私の野球人生」(以下 内本繁 青少年奉仕委員会副委員長からの報告)。
    小学校時代の少年野球チームから中学校では野球部がなかったためバスケットボール部に入部、桜宮高校に進学してから硬式野球部に入部し主将を務めたこと、東北福祉大学へ進学し、一年遅れで入部した金本知憲との野球部生活と金本選手の類まれな努力家の姿に感動したこと、ドラフトで中日ドラゴンズに指名された時のやりきれない気持ちを持ったこと、その後、交換トレードで阪神に移籍を指示された時の情けない思い、また、怪我をして試合に出場できない時の焦りなど野球選手としての辛さなどを話されました。しかし、そのような悔しい思いから努力し3回のベストナインや2回のゴールデングラブ賞はじめ数々の表彰を受けた時の報われた思いや2回の阪神の優勝に貢献できたことはひとしおであったとのことでした。

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    2010年に引退までの20年間の野球人生をたまに冗談を交えながらも、しかし淡々と実感のこもった講演でした。そして、阪神での一軍作戦兼バッテリーコーチ就任についても「金本監督のもと精一杯務める」と心構えを話されました。また、社会貢献活動として『39矢野基金』を設立し筋ジストロフィー患者への電動車いすの支援や児童養護施設の子供たちへの支援を行っているので皆さんも協力してほしいとの要請もありました。

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    矢野選手の野球人生を通しての「努力すれば報われる」という経験にもとづいた人柄がにじみ出るたいへん素晴らしい講演でした。当日、参加していた中高生は自分たちが目標とする方向が見えたような思いをしたのではないでしょうか。

    当クラブが進める「新世代の育成」のテーマにとてもふさわしい講演となりました。

  • 2015-16年度 2660地区大会報告

    2015-16年度 2660地区大会報告

    (記録:佐野吉彦)

    日程
    • 2015年12月4日(金) :RI会長代理夫妻歓迎晩餐会 (リーガロイヤルホテル)
    • 2015年12月5日(土) :夢のデュオ・コンサート+式典+特別シンポジウム (大阪国際会議場)
    出席者数
    • 晩餐会出席:431名
    • 大会登録:3613名(2015/8 現在の2660地区会員が全員登録)
    • 行事参加申込:2491名
    • 大会出席:約1815名
    大会運営組織
    • ホストクラブ:大阪RC
    • ガバナー:立野純三、実行委員長:松澤佑次、大会幹事:更家 悠介、ホストクラブ会長:吉川秀隆 他

    12月4日(リーガロイヤルホテル)

    RI会長代理夫妻歓迎晩餐会

    本年はロータリー研究会が午後に東京で開催されており、初日の行事はこの晩餐会からのスタートである。晩餐会のはじめに、立野ガバナーから来賓紹介とともに「おいしい食事と楽しい時間を!」と呼びかけてのあいさつがあった。続いての水野正人RI会長代理(2580地区パストガバナー)のあたたかなスピーチでは、もともと大阪RC会員であるゆえの2660地区への懐かしい想いが語られ、親睦と若々しい姿勢が大切とのコメントがあった。

    乾杯に先立つ鏡開きでは、大阪RCの嘉納逸人会員から鏡開きの由来が紹介され、勢い良く樽が開いた後は、泉博朗直前ガバナーの乾杯で華やかに宴が始まった。ロイヤルホテルの宮川栄治シェフが大阪産(大阪もん)の食材を厳選した料理は、浪速野菜も、大阪の赤舌平目も、近畿の黒毛和牛も絶品。さまざまに用意されたワインも魅力たっぷりだった。アトラクションは、関西二期会のメンバーによる、ヨハン・シュトラウスのオペレッタ「こうもり」。19世紀ウィーンが舞台の、華やかな夜会の物語はこの夜にふさわしく、そして見事なアンサンブルが喝采の渦を呼び起こした。

    その後、来賓のソウルRCのディヴィッド・チャン会員から、2016年にソウルで開かれるロータリー世界大会のアウトラインが紹介され、<友情と奉仕の精神を高める場所である>との歓迎メッセージがあった。最後は、今年のホストクラブ・吉川秀隆・大阪RC会長から今日のプログラムの総括と感謝の言葉があり、全員で「手に手つないで」の斉唱でお開きとなった。なお、この日の司会は大阪RCの薩摩和男会員と西田ひかるさんで、晩餐会は滞りなくかつ和やかに進行した。

    12月5日(大阪国際会議場)

    夢のデュオ・コンサート

    午前11時。薩摩和男会員の進行によって、大阪交響楽団によるファンファーレを皮切りとして大会2日目が始まった。最初のプログラムは、人気も技量も定評があり、海外で大活躍中のヴァイオリニスト・庄司紗矢香さんと、ピアニストの小菅優さんが、この日のために特別に帰国してのデュオ・コンサートが実現した。個々のリサイタルは日本でもしばしば開催されているが、デュオは非常に貴重な機会である。

    プログラム最初のベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第5番<春>では、庄司さんが優美な響きをつくりあげていた。特に第2楽章のデリケートな表現、第4楽章ののびやかな表現が印象的である。 小菅さんはそのデリケートさに呼応する細やかなタッチによってハーモニーを構成していた。小菅さんのピアノの魅力は次のソロでの2曲で十分示されたが、特にショパンのバラード4番では、音の粒をきれいに揃えながら、表情豊かなものとなっている。最後の2曲は両者のそうした品の良い音色が組み合わさり、お互い美質をよく引き立てていた。全体に気持ちのよい後味が残る演奏であった。なお、このコンサートは会員家族・招待青少年にも公開され、多数の来場が実現した(2階席に音が届きにくい点は会議場施設ゆえの課題である)。

    ここで昼食。高麗橋吉兆の特製弁当が用意され、午後の部の開始を待った。別途、財団・米山顕彰者の昼食会が設営された。

    式典 (前半)

    ここから司会は大阪RCの早嶋茂会員と毎日放送の古川圭子アナとなる。ファンファーレ、そして立野ガバナーによる開会点鐘で式典がスタートし、立野年度の活動の発表の場の皮切りとなった。なお、点鐘に先立って「ポール・ハリス劇場」で、大阪RCのM会員によってロータリー活動のはじまりが和やかに語られ、これを受けて現在の国際ロータリーのテーマが映像によって紹介された。一同、ロータリークラブの原点と課題を共有したわけである。最初の松澤佑次・大会実行委員長の開会あいさつでは、歓迎の辞に加え、今大会内容は立野ガバナーが謳う<プレゼント>の意味するものを体現するものだとの話があった。その後、立野ガバナーと司会者から水野RI会長代理はじめロータリークラブ関係のゲスト、各クラブ、出向役員、青少年グループの紹介などが続き、立野ガバナーから地区の現況報告、水野RI会長代理からRIの現況報告がなされた。

    立野ガバナーはこれまで、ポール・ハリスが述べた「ロータリーがしかるべき運命を切り開くには常に進化し、時には革命的にならなければならない」という言葉に沿い、皆さんと一緒に地区・クラブを変革し、素晴らしいプレゼントあふれる地区・クラブにしていきましょうと呼びかけてきた。ガバナーの地区方針は「変革を!ロータリーを通じて奉仕(プレゼント)を!」であるが、この日はこの方針をどのようにステップアップするかについての地区現況報告がなされた。「ロータリアンは、世界各地、日本各地での出来事に無関心ではなく、自らが行動を起こす必要がある。傍観するのではなく、今自分が出来ることをいち早く行う必要がある。もっと、日本の将来を担う青少年育成に積極的に関わり、そのためにも時代にあった新しい育成プログラムの開発が喫緊の課題だ」と述べた。そして、各クラブに設置を要請している戦略計画委員会がビジョンを持って臨むべきとした。クラブの存続のために、またロータリアンの原点である高い倫理基準、多様な職業構成などの、ロータリーを形づくった基本にかかわることを会員・新入会員があらためて認識するために、クラブがリーダーシップを取ってほしいというものである。そのほか、IMの再編の検討を始めたいことや、グローバル補助金や地区補助金を積極的に活用して社会奉仕に取り組んでほしいことなど、多面的な「変革」を力強く訴えた。

    水野RI会長代理による「RI現況報告」では、RIのラビンドラン会長の方針や言葉が紹介され、ロータリー財団改革がなされたことで奉仕活動の積極的展開が進むであろうことなどが紹介された。そして自身の経験をふまえながら話が進んだ。まずラビンドラン会長の言葉<己の才能は天から授かったもの」ゆえに私たちはその授かりものをお返しする、すなわち限られた時期の中でロータリーの活動を通じて世界にプレゼントする事により、世界に真の変化を起こそう>をふまえて、「人の心を動かすロータリー活動であるべき」と述べた。

    さらに、ロータリアンの基本、ロータリー活動にしかない視点が<職業奉仕>であると述べ、「これは日本に古くからある商業道の言葉<売り手良し、買い手良し、世間良し>に通じるものである。高潔で高い道徳観で自らの生業を社会のために発展させるのがロータリアンの使命だ」と解説がなされた。平均的ロータリアンという言葉の定義についても触れ、「ロータリーは、できる範囲のなかでベストを尽くすこと」が大事だと語った。締めくくりとして、教条的でなく弾力的に活動を進めること、My Pleasureという言葉、すなわち喜んで人のために努めることが大事であること、そしていつも肩の力を抜いてのびのびと活動してほしいことを付け加えてスピーチが締めくくられた。

    引き続き、信任状委員会(岡部泰鑑パストガバナー)の報告があり、選挙委員会(高島凱夫パストガバナー)からは、山本博史氏へのガバナーノミニー・デジグネート指名などが報告された。決議委員会(松本新太郎パストガバナー)によって以下の決議案が説明され、立野ガバナーが議長となって、原案通り2660地区として採択された。なお、第8号ではIM再編に関して、時間をかけて検討を開始することが、第10号では従来のロータリークラブとは異なる新たなクラブの設立や、各クラブの中長期計画を策定する戦略計画委員会の活動を活発に行うことで会員増強に繋げていくことが、第11号では会員の「My Rotary」への登録によって、世界のロータリーの動きの理解を促進し、クラブの情報を一元管理する「Rotary Central」に全てのクラブが加わってRIと直接連携し、適切な指導・援助を得る事ができるようにしたいことが盛り込まれている。

    [第1号]国際ロータリー会長代理水野正人氏に対する感謝の件

    [第2号]国際ロータリー第2660地区直前ガバナー泉博朗氏に対する感謝の件

    [第3号]災害支援に関する件

    [第4号]国際大会への参加を推進する件

    [第5号]2014-2015年度の収支決算書を承認する件

    [第6号]次年度地区大会開催に関する件

    [第7号]次年度の為の研修・協議会負担金に関する件

    [第8号]IMの在り方を検討する件

    [第9号]ロータリー財団への寄付を通じた奉仕活動とポリオ撲滅を推進する件

    [第10号]時代にあった拡大・増強を推進する件

    [第11号]ITの活用を通して情報共有を推進する件

    休憩の後、辰野勇会員(大阪RC)の横笛(ギター伴奏)とともにチベットの自然の映像が流され、シンポジウムへと移った。

    特別シンポジウム:”究極の職業奉仕“ 関西発の医療イノベーション-最先端研究から創薬へ

    講演者:岸本忠三・大阪大学名誉教授 (大阪RC・元会長)+本庶佑・京都大学名誉教授

    講演者は二人とも世界的なレベルの科学者であり、文化勲章受賞者であり、そして今も現役の研究者である。それぞれの功績は、免疫難病治療やがん治療の基礎研究で自ら発見した分子から特効薬を作ることに成功した、世界でも稀なケース。今回のシンポジウムは、医学の基礎研究がどのように創薬までつながったのかを探る機会である。宮原秀夫会員・大阪大学名誉教授と本田孔士会員・京都大学名誉教授(いずれも大阪RC)が講演者紹介などのコーディネーター役を務めた。

    最初に岸本教授から「免疫難病治療―大阪から世界へ」というテーマで基調講演があった。岸本教授は、大阪大学医学部の免疫学教室に学び、抗体産生細胞について研究を重ね、大阪大学での細胞生体工学センターでリーダーシップをとり、先生が発見されたIL-6分子が、多くの疾患の発症に関与していることを解明するに至った。そして、IL-6の抗体(アクテムラ)を疾患の治療に応用し、リウマチを始め多くの難病に苦しむ世界中の人々を救う効果につなげたというわけである。講演の最初に、3つの抗体医薬がそれぞれターゲットとした疾患と、もたらした成功例がそれぞれ紹介された。

    抗体素の発見が1890年で、抗体工学技術の確立が1986年、抗体医薬の発売が2001年という歴史があるが、既存の関節リューマチの薬では限界があった時期と比べれば、現在はアクテムラが開発されて免疫難病に対して有効に機能する段階に発展したという。岸本教授は、こうした研究分野では次世代の人材を育てることが最も意義あるものだと語り、その結果として薬の開発につながるのがよいと感じている。その理由から、自ら取り組む姿を次世代に見せることは重要と考えている。

    続いての本庶教授の基調講演は「がんは治る:がん免疫治療薬PD-1抗体」というテーマである。同じように、免疫制御する遺伝子を解明してきた本庶教授は、免疫力を活性化すればがん治療が可能であることを発見し、PD-1抗体ががん治療薬として承認されるために尽力した。本庶教授の視点はがん抗原療法と免疫細胞活性化療法、インターフェロンなどの免疫活性化法がアクセルを踏み込むやりかたとはまったく逆で、PD-1が免疫反応のブレーキになっていることに着目し、こうしたブレーキを効かなくする、抑制法であるのだという。従来の抗がん剤ではがん細胞の形質の変化に対応できなかったが、PD-1抗体治療はすべてのがん腫、あらゆるステージに有効である。PD-1分子発見が1992年だったが、2015年には日本では皮膚がんのための治療薬の承認というところまできた。ドラマティックではあるが、この歩みは、自分が基礎研究を着実に進めるなかでめぐりあった<偶然の発見>が動かしたものだと述べた。

    講演に続いたトークで、岸本教授は、明治以降の日本が大学の基礎研究を重視したことが日本を発展させ、ノーベル賞受賞者を輩出する成果を生んだとする。役に立つ研究であったというのは、長年取り組んだ結果であって、役に立つことを目指してきたわけではない、とも語った。本庶教授が京大の機構改革のなかで再生医学研究所を設立したことも後年、iPS胞研究の充実につながったと本田コーディネーターから紹介がなされた。

    分野によって課題が違うかもしれないが、特にライフサイエンスでは最初に成果が見通しにくいので、いろいろな可能性を試すことが非常に重要だと本庶教授は語っている。ある程度それぞれが好きなことに熱中する一見無駄に見えることが大きな成果につながるのではないか、ということである。それゆえに、すぐに結果を求めるのではなく、長期的視点による投資、政府や企業による基礎研究へのバックアップの動きがほしいと述べた。異なる産業が連携して発展してきた近代大阪は、それを可能にする土壌があるかもしれない、というのが「究極の職業奉仕」を標榜するこのシンポジウムのひとつの成果だった。

    式典 (後半)

    後半は功績に対する表彰式から始まり、水野RI会長代理と立野ガバナーから受賞者に手渡されたあと、明年ソウルで開催されるロータリー国際大会が映像によって紹介された。そして、立野ガバナーは、松本進也ガバナーエレクト(大阪北RC)・片山勉ガナバーノミニー(大阪東RC)・山本博史ガバナーノミニー・デジグネート(大阪南RC)を親愛の情あふれる言葉で紹介し、それに応えた決意のあいさつへと続いた。また、地区大会の次期ホストクラブを大阪北RCが務めることが発表され、同クラブの原眞一・次年度会長から歓迎の言葉があった。

    主な行事がほぼ終えたところで、水野RI会長代理からは講評として「大好評」との掛け言葉での一言があり、大会全体の設営への感謝と、2日間のアテンドを務めた岡部PG夫妻への感謝の言葉があった。そして参加者全員に向けて、100年を迎えようとしている日本のロータリー活動は、われわれ自らが15歳若返る意識で取り組めばより活性化するはずだ、とのエールを頂戴した。この後水野RI会長代理と泉・直前ガバナーへの記念品贈呈へと進んだあと、ホストクラブの吉川秀隆・大阪RC会長から、ロータリー研究会と日程が近接しながらもかけつけていただいた遠来のゲストに感謝の言葉があり、ホストクラブとして「良いプレゼントができたと思う」と締めくくり、一日の幕を閉じた。最後まで多くのロータリアンに参加を得た、ロータリーの友好の精神を感じる2日間であった。