1.概要
2016年5月TEAM RYLA八木リーダー(当時)を中心とするメンバーで震災直後の熊本に復興ボランティアに行き、完全復興までは中長期的な応援が必要であると感じました。
今回、2016年8月12日~15日に熊本災害復興ボランティアを行いました。参加者はロータリアン3名、TEAM RYLA4名、ローターアクター6名の計13名でした。作業内容や宿の手配は大阪西南RCから熊本東RCに依頼し、益城町の仮設住宅に花をお届けして被災者と直接ふれあい、その後、熊本城を含む市内被災地を査察してきました。
また、第2770地区(熊本・大分)のローターアクター2名が参加し、アクター同士が交流することもできました。
2.ボランティア内容
今回は、私たちの手でプランターに日日草を植え、仮設住宅の被災者に直接お届けするというボランティアを行いました。
ボランティアというと瓦礫撤去やゴミ出しをイメージするかもしれませんが、各戸にプランターをお届けすることで被災者の方々と直接会話することができ、被災者のストレスの軽減や心のケアをすることができたと感じました。参加した若手メンバーも、被災者と会話することでボランティアや福祉の精神を学ぶことができたのではないでしょうか。
作業を行った益城町は震度7を観測した場所で、町の様子は震災直後からあまり変わらず、倒壊した建物がそのままでした。災害復興まで時間がかかると思われますが、メディアでは熊本の復興状況はほとんど流れていません。被災者の皆様にとっても、日本中から忘れられているのではないかと言う感覚が強くなっているようです。今回のボランティアを通じ被災者の皆様に「私たちは熊本が完全に復興するまで震災の記憶を忘れない。」という想いを伝えることができました。
3.市内査察
熊本東RCの案内で、特に被災の激しい熊本城を含む市内の様子を査察し、現状を伝えてほしいという要請があました。前回、震災直後のゴールデンウィークに熊本に来た時とほとんど変わっておりませんでしたが、一本足の石垣で知られる上田櫓の本格的な改修が始まっていたことと、震災直後は立入制限されていた加藤神社に行けるようになっていたことに、復興の軌跡を感じました。
市街地でも特に被害の大きい水前寺地区では、いまだに震災の爪痕が残っているのを確認しました。水が無くなったと聞いていた水前寺公園は市民の活躍もあり、震災前の姿を取り戻しておりました。今回の査察を通じて、お城(熊本城)お庭(水前寺公園)細川家や清正公といった存在が熊本の人達にとっていかに大きい存在か、そしてそれが震災によって大きな被害を受け、いかに悲しんでいるかということが伝わってきました。
4.組織間の交流
今回のボランティアを通じて、普段交流の少ない青少年奉仕関連委員会の間で連携をとれないかと考え、TEAM RYLAとRACが合同でボランティアを行いました。
熊本においては、熊本東RCの会員13名と第2770地区ローターアクター2名と交流する機会があり、今後も継続していこうと思います。
5.参加者
ロータリアン:
パストガバナー 泉 博朗(大阪帝塚山)、
青少年活動委員会 委員長 瓦谷 勝(大阪西南)、君岡 真兵(大阪西南)
TEAM RYLA:( )は推薦クラブとRAC
井上 望美(大阪中央)、田中 康太郎(豊中)、
宮田 陽太(大阪平野・御堂筋本町RAC)、河本 真琴(吹田江坂・関大RAC)
ローターアクター:( )はローターアクトクラブ名
眞田 明日香(大阪西南)、田坂 将貴(大阪西南)、松本 梨沙(東大阪)
徳山 勝浩(大阪御堂筋)毛尾 有紀(大阪御堂筋)、金光 弘樹(関大)
最後に、ガバナー 松本 進也 様、代表幹事 浜田 晋 様はじめ、多数の会員と第2770地区 熊本東、第2660地区 東大阪、大阪帝塚山、大阪西南、大阪西北、大阪難波、吹田江坂の各クラブ並びに地区青少年活動委員会のご支援ご協力に感謝し、御礼申し上げます。
以上