カテゴリ:国際奉仕活動

日本とNZの被災地の高校生の交換留学を支援

合言葉は「Kia Kaha!」

日本とNZの被災地の高校生の交換留学を支援

大阪堂島ロータリークラブの会員宅で浴衣姿を体験したグレース・キングさん(写真左)とローレン・スコットさん(同右)

大阪堂島ロータリークラブ(RC)は、2011(平成23)年2月、ニュージーランド「クライストチャーチ地震」で被害を受けた現地の高校生を日本に招き、日本からも東日本大震災で被災した福島県の高校生をニュージーランドへ派遣する短期交換留学プログラムを支援しました。5月にクライストチャーチから2人の女子高生が来日し8月に福島の高校生男女各1人をニュージーランド・オークランド市へ派遣。各々がそれぞれの国を満喫し、体験を伝えました。

クライストチャーチを大きな地震が襲った、その翌月、東日本大震災が起こり、東北は地震と津波、原発事故で大きな被害を受けました。それぞれに家を失った人々、手に入らない食料…。日本からニュージランドへ、そしてニュージーランドから日本へ、各国のロータリークラブを通じて支援を希望する声が寄せられました。
日本とNZの被災地の高校生の交換留学を支援

この声に応えて大阪堂島RCは、ニュージーランドの先住民マオリの言葉で「一緒に頑張ろう、強くあれ!」を意味する「Kia Kaha!」を合言葉に支援を行ってきました。そのひとつが地震で校舎が全壊したエイボンサイド女子高校の生徒を日本に招き、福島の高校生をニュージランドに招いていただく企画です。

校舎が全壊したエイボンサイド女子高はいくつかの学校に間借りしながら過ごし今年1月末に元の場所の仮校舎で授業が再開されました。大阪堂島RCのメンバーは同高を訪れ、生徒が日本に短期滞在する「『Kia Kaha!』Japanプログラム」への参加を決めていただきました。また福島の高校生をニュージーランド・ダウタウンオークランドRCに受け入れていただく「『Kia Kaha!』NewZealandプログラム」の実現も決まったのです。

日本人との交流に感動

ホストファミリーの子供たちに日本のおもちゃを贈る長原真奈さんこのプログラムは大阪堂島RC25周年事業、ダウンタウンオークランドRCとの姉妹提携15周年記念事業として行われ、今年5月、ローレン・スコットさんとグレース・キングさんの2人が来日。同月10日から26日まで、大阪堂島RCのメンバーの家庭に滞在し大阪薫英女学院高校(摂津市)で授業を体験したり、それぞれのホストファミリーと京都、奈良、神戸の名所を訪れたりしました。

しかし彼女らにとって一番思い出に残ったことはホストファミリーと食事をしたり、ゲームをしたりした日本人との交流だったといい「本当にすべてが驚くほどのすばらしい体験」(スコットさん)、「いつか家族と日本を訪れて、すばらしさを見てもらいたい」(キングさん)と感謝のメッセージを寄せてくれました。