創立70周年記念事業『こん虫フェスティバル』(池田RC)
2024年04月22日 (月)
池田ロータリークラブは、今年度70周年を迎え、数々の記念事業を開催いたしました。
その一つが今回ご紹介する「こん虫フェスティバル」です。
今期の幕開けと同時に、「SDG’sを実現するアイデア募集!」と称し、夏休みの期間、池田市内在住の中学生を対象にアイデアを公募いたしました。
我々大人が考えるのではなく、これからの時代を担う中学生自らが、彼ら独自の視点や発想で描いたアイデアを、我々ロータリアンの長年の経験や人脈を駆使して、具体的に事業化していくというものです。
夏休みが明け、想定以上にアイデアが集まりました。いずれも我々では思いつかないようなアイデアばかりで、驚きの連続と中学生に投げかけたことへの手ごたえを感じました。SDG’sについては、我々クラブメンバーも、行政より講師を招いて様々な取り組みを学ぶなど、池田市SDG’s推進プラットフォームとの連携する中から、この事業に発展した経緯もありましたので、事業案の選考には行政の方々に加わっていただきました。
その中から選ばれた中学2年生の横井晴輝君のアイデア「こん虫フェスティバル」。大人がもっと「虫」に興味、関心をもつことから、緑豊かなまちづくりをしよう、また、地球温暖化対策として取り組まれている「昆虫食」についても学んでみよう、というアイデアが採用されました。
大人にとって敬遠しがちなテーマ「昆虫」。中学生ならではの視点で作り上げたこのフェスティバルへの参加募集をしたところ、数日で参加枠が埋まるという盛況ぶりでした。実施当日は、午前と午後の入替制とし、箕面昆虫館による移動昆虫館として、様々な珍しい昆虫たちを展示、こどもたちは実際に触ったり、手に取ったりして感触を楽しみました。館長中峰空博士よる解説もあり、昆虫好きのこどもたちはじっと中峰氏のお話しに耳を傾けていました。別会場では昆チューバーこと、YouTuber清水和輝氏による昆虫食をテーマにしたお話しや、実際に昆虫食の試食もさせて頂きました。こちらは、カタチが残るハチやカイコ幼虫にこどもたちだけではなく、保護者のみなさんも大歓声でした。
午前、午後の来場者は、付き添いの保護者も含めて約200名、多数の来場で改めて子どもたちの昆虫好きを目の当たりにしました。その後、回収したアンケートでも、ほぼ全ての回答に「よかった」「また参加したい」とあり、中でも「実際に昆虫に触れられたこと」が一番人気でした。
横井君の開会時の参加者への挨拶の中で、
「大人の皆さん、虫を嫌いにならないでください。大人が虫を嫌いになると、やがてこどもたちも虫を嫌いになります」という言葉に続き、
「僕が考えたことを実際に事業にしていただき、大人の本気度を感じました」
という発言に我々ロータリアンに大きな勇気をもらった気がしました。