「いながわ100人ゴミひろいDAY!」~プラごみコースター作り体験~(池田くれはRC)
2023年12月19日 (火)
本企画 「いながわ100人ゴミひろいDAY!」は、猪名川河川敷のゴミひろいを多世代で構成されたチームで交流しながら行い、自然環境について知り、考える機会とする事を目的として、昨年度から開催している事業です。
今年度は、12月2日(土)13時~16時、池田市在学在住の小中学生と保護者45名(内、小中学生25名)を中心に大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻 宇山浩教授、宇山研究室大学院生3名、大阪大学環境サークルGECS会員24名ほか当クラブロータリアンなど総勢99名が参加して実施しました。
ダイハツ企業年金基金会館に集合した参加者は、まず初めに「プラごみコースター」の作り方を教わりました。そして、小中学生はそれぞれが、色とりどりのプラスチック片の基盤を選び、その上に、お菓子の包装紙やクリアファイルの図柄を配置して、オリジナルのコースターをデザインしました。溶けるプラスチックと溶けないプラスチックの特性を活かすなど宇山研究室の学生がアドバイスし、大阪大学GECSの学生が制作をサポートしました。
その後、11名~13名を1つのチームとして、6チームで猪名川河川敷に向かい、ゴミひろいを行いました。大阪大学GECS考案のビンゴシートをもとに、どんなゴミが落ちているかを確認。途中では河川の傍まで行って透明度や生物がいるかなどを観察しました。この日回収したゴミは、燃えるゴミ9.67㎏、燃えないゴミ7.2㎏、その他にポリタンク、道路のラバーポール、テストの回答用紙なども発見されました。
再び会館に戻り、ゴミひろい結果の表彰式の後、大阪大学の宇山教授からお話しを伺いました。環境に優しい高分子に関する最先端の研究を行っていらっしゃる宇山教授ですが、この日は、プラスチックの原料や特性、海洋プラスチックゴミ問題についてクイズを交えながら分かりやすく説明がなされ、なぜ海に流れ出ると困ったことになるのか、参加者全員が理解を深めました。
最後に、デザインしたコースターを160度の高温で加熱しプレスする工程を見学し、縁をやすりで磨く最終の仕上げを行いました。小中学生は自らが制作した世界に一つのプラごみコースターを嬉しそうに掲げていました。
参加者からは「楽しかった」「思ったよりゴミが集まった」「(子どもが)1等賞の賞状とコースターを嬉しそうに自慢していた。実際に食卓で使っており、良い記念品になった。」などと言った感想がありました。